精進料理の“夏バテ対策”レシピ

こんにちは。仏教普及会 釈です。浄土真宗の僧侶として、日々のご縁をいただきながら「完結葬」や「墓じまい」「遺品整理」など、現代の終活サポートにも取り組んでいます。

今回は、そんな仏教の教えを日々の生活に生かすひとつの方法として、「精進料理で夏を元気に乗り切る」というテーマでお話しします。

精進料理とは?

精進料理とは、動物性の食材を使わず、野菜・豆・海藻などの植物性の食材だけでつくる料理です。「いのちをいただくこと」への感謝と、「余計な欲を抑える」という仏教の精神が込められています。

本来は五葷(にんにく・ねぎ・らっきょう・にら・玉ねぎ)も避けますが、現代では体調や状況に応じて、柔軟に取り入れる方も増えています。

夏の体にやさしい、精進料理のすすめ

暑さで食欲が落ちたり、冷たいものを摂りすぎて体がだるくなったり…。そんな時こそ、精進料理の「シンプルで体にやさしいレシピ」が活躍します。

今回は、夏バテを防ぎ、心と体を整える簡単なレシピをご紹介します。

梅と大葉の冷やしそうめん(ヴィーガンだし風味)

材料(2人分)

  • そうめん:2束
  • 梅干し:1個(種を除いてたたく)
  • 大葉:4枚(千切り)
  • きゅうり:1/2本(細切り)
  • 白ごま:少々
  • 精進だし(昆布と椎茸でとった出汁):1カップ
  • 醤油:大さじ2
  • みりん:大さじ1

作り方

  1. 昆布と干し椎茸でとった出汁に、醤油とみりんを加えて冷やしておく。
  2. そうめんを茹でて、氷水で締める。
  3. 器にそうめんを盛り、たたいた梅、大葉、きゅうりをのせる。
  4. 冷やした出汁をかけて白ごまをふれば完成。

ひとこと
梅の酸味が疲労回復をサポートし、大葉やきゅうりの香りが食欲を刺激してくれます。

仏教のこころを食に込めて

精進料理には「五感でいただく」という考え方があります。

  • 色、香り、味、食感、音(たとえば噛む音)を楽しみ
  • 食材のいのちに感謝し
  • 作ってくれた人、届けてくれた人へも思いを馳せる

こうした心を持つことが、日々の食事を「ただの栄養摂取」から「心を整える時間」へと変えてくれます。

私たちが日々いただく“いのち”は、食材であっても尊いもの。そのいのちを、丁寧に調理し、感謝していただく。そこに仏教のやさしい教えが、自然と息づいています。日々の食卓を少しだけ見直すことが、「今をよりよく生きる」ことにつながるかもしれませんね。

完結葬や墓じまいといった“人生の締めくくり”を考えるとき、同時に「今、この瞬間をどう生きるか」も大切にしていきたいものです。どうぞ無理せず、健やかな夏をお過ごしください。

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