【他人事じゃない】孤独な最期の行方
こんにちは。仏教普及会 釈です。最近、『孤独死』という言葉が世に溢れています。 ご近所付き合いが減り、身内との縁すらない方が増えると 誰にも頼れない、一人で生きるしかない。 そんな方が最期を迎えたら、どうなるんでしょう? 誰にも看取られない、供養すら満足にしてもらえない。 そんな孤独な最期をどうにかしたい、そんな私の想いを今回お話します。

独居高齢者の増加
年々1人暮らしのお年寄りが増えています。特に65歳以上の1人暮らしは増えていて、旦那さんに先立たれる可能性が高い75歳以上の女性がかなり多くなっています。
1人暮らしのお年寄りが一番気になるのは、自分が死んだ後ではないでしょうか?孤独死で何より辛いのはちゃんと供養してもらえないことだと思います。どんなに憂いても孤独死の現実は避けられません。ですが、わたくしも自分にできることを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
後見人制度適応の範囲
成年後見人は、被後見人の生活・医療・介護・福祉など、身のまわりの事柄にも目を配りながらご本人を保護・支援します。具体的には、ご本人の不動産や預貯金等の財産を管理したり、ご本人の希望や身体の状態、生活の様子等を考慮して、必要な福祉サービスや医療が受けられるよう、利用契約の締結や医療費の支払などを行ったりします。
身寄りのない方にとってこの後見人制度はとてもありがたいシステムです。ですが、このシステムは被後見人がお亡くなりになると同時に終了します。


自治体の対応とその現状
身寄りのない方が孤独死したら警察や自体が戸籍をたどって遺族に連絡して引き取り手を探してくれます。ですが、どんなに必死に探しても引き取り手が見つからないケースが多く、例え見つかったとしても引き取りを拒否される方が少なくありません。探しても引き取り手がないご遺体は自治体が火葬して一時的に骨を預かってくれます。誰にも看取られず※荼毘にふされる(※仏教用語で、故人の遺体を火葬場で焼いて弔うこと)人を無縁者といいますが、無縁者の遺骨である無縁遺骨も年を追うごとに増えてきています。
全国の自治体で一番多いと言われる大阪市ではここ30年で10倍以上に及ぶとか。この数年間は3000※柱(※遺骨を数える際の単位)を超えているようです。無縁遺骨は最終的に自体体が合同埋葬します。火葬や埋葬にかかる費用のほとんどは個人の住民票のある自治体の負担なので、このまま増え続けたら埋葬場所も足りなくなるようになりますし、埋葬する施設を増設するのも自治体ですから、税金を納めてる私達にとっても他人事ではありませんね。
僧侶が喪主に!?
こんな悲惨な状況をどうしたらいいか私も考えました。そして行きついた答えが『僧侶が喪主になる』でした。名乗りさえすれば誰でも喪主になれるのだから、私たち僧侶がなっても問題はありません。ですが、僧侶が喪主を務めた例は全くと言っていいほど、見たことも聞いたこともありません。
もし僧侶が喪主になったら火葬する前にお経も上げられますし、遺骨を自分のお寺で預かることもできます。他の遺骨と一緒に供養もできます。機械的に焼かれてしまう自治体の火葬より心のこもったお見送りができるはずです。
正直大きな責任があるので大変です。ですが、私たち僧侶が頑張ったら無縁遺骨も少しでも減らせるんではないでしょうか?そんな想いで考え出したのが『完結葬』です。
私(サンゾウ法師)がYou tubeでもお話していますので、ご覧ください。

1人暮らしの自分の将来を憂いているご高齢の皆さん、遠くに住む年老いた親御さんを案じてるご家族の方、施設にいる身寄りのない利用者を心配している職員さんも1人で抱え込まずに是非相談してみてください。
ちょっとでも皆さんの助けになれば嬉しい限りです。
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